Google Cloud Platform の特徴
1. 安定した高速動作
- 常に安定したスピード(CPU/EBS クレジットなし)
- 高速な IOPS
- スペックに現れない細部にわたる高速化技術
FileMaker にとって、ディスクにアクセスする速度は重要な指標になります。
左図では、Mac mini 単体、Amazon AWS、Google Cloud Platform の環境において、FileMaker Server 上で10分の間に作成や削除を何回行えるかを検証したデータになります。作成や削除をするレコードは、165MB相当のテキストを含みます。
※AWS は FileMaker Cloud 1.18、Google Linux は、FileMaker Server 19.1.2
※AWS 、 Google いずれも SSD 60GB で計測
作成と削除をLoop | 作成をLoop | |
Mac mini 2018 i5 3GHz SSD(Mac OS) | 457 | 255 |
AWS t2.medium(Linux) | 41 | 27 |
AWS c4.xlarge(Linux) | 75 | 26 |
AWS m4.2xlarge(Linux) | 86 | 25 |
Google e2-standard-2(Linux) | 153 | 37 |
Google n2-standard-2(Linux) | 249 | 43 |
2. 高品質な回線
Google プレミアム回線
FileMaker では1つのレイアウトを開くだけでも、なんどもサーバーとの通信が行われています。そのため、回線が低レイテンシであることが重要になります。左図上段の Google プレミアム回線では、プロバイダから PoP(一番近い Google のアクセスポイント)にアクセスします。、PoP からインスタンスまでは Google の専用線で一直線に通信しています。一方、左図下段の通常回線では、ユーザーはプロバイダからインターネット上の様々な地点を経由してインスタンスまで到達します。
マルチリージョンスナップショット
どのリージョンにスナップショットをとっても通信量は無料。
Google のすべての API Service との通信量無料
画像、音声、動画など AI 関連では特に有効。
3. ライブマイグレーション
FileMaker にとって突然のシャットダウンは致命的
クラウドとはいえ、実際のハードウェアメンテナンスは定期的に行われています。AWSなどほとんどのクラウドサービスでは年に数回はハードウェアメンテナンスが事前に告知され、その日までに必ず再起動を行う必要があります。この告知を無視していると、その日に強制的にシャットダウンになり、タイミングが悪いとファイルが壊れる。FileMaker にとって突然のシャットダウンは致命的でもあります。
Google Cloud Platform では、仮想領域の移動は瞬時に行われるので、Google の都合による再起動はありません。
KBS Cloud for GCP の特徴
- 特徴1第2世代プラットフォーム・2019年から登場した N2 または E2 を使用
・N2:第2世代の Xeon Scalable Processor は、多くのワークロードで価格性能比を 20 % 以上改善。N2 マシンタイプの基本周波数は 2.8 GHz で、最大 3.4 GHz のオールコアターボで動作
・E2:料金を低く抑えたまま、信頼性と持続性に秀でたパフォーマンスを実現します。他のクラウドプロバイダの同等のオプションとは異なり、E2 VM は高い CPU 負荷を維持
- 特徴2固定IP、Cloud DNS、GoDaddy SSL証明書・固定のグローバルIPアドレスを1個標準
・xxxxxx.kbscloud.jp ドメイン標準
・GoDaddy SSL証明書標準(Claris が FileMaker Server で検証済)
- 特徴3東京または大阪リージョン・リージョンの選択が可能(プレミアム回線とはいえ、近いほうがよりレイテンシは低い)
- 特徴4離れたリージョンへのスナップショット・DR 対策として、稼働中のインスタンスとスナップショットは東京と大阪に分散を標準
- 特徴5スケジュールによる安全な停止・起動・弊社独自のプログラムにより、スケジュールによる安全な停止・起動を実施(ライブマイグレーションがあるとはいえ、FileMaker Server を適切に使用するためには定期的な OS 再起動が必要。しかし、FileMaker Server が完全に停止したことを確認せず OS が終了するとファイルが壊れるリスクがある)
- 特徴6StackDriver Monitering による監視・5003 標準死活監視
・WebDirect 標準死活監視
・Data API 標準死活監視
・Admin API 標準死活監視
・Admin Console 標準死活監視
・CPU 監視(CPU 使用率 80% 超が15分続くとアラート)
・メモリ監視(メモリ使用率 80% 超が15分続くとアラート)
・ディスク監視(ディスク容量使用率 80%、90% 超でアラート)
- 特徴7リージョン永続ディスク(オプション)・インスタンスに接続されている 永続ディスク(SSD)は、同じゾーン(同じ敷地内)の複数のディスクで冗長化されるのが標準機能です
標準に加え、同じリージョン内の別のゾーン(インフラ環境が異なるわずかに離れた場所)に常にミラーリングするのが「リージョン永続ディスク」
・ゾーンごと喪失という惨事が起きても、素早い復旧が可能
・価格はディスクの容量追加と同じという安価