対象者: Claris FileMaker Server の管理者、FileMaker WebDirect を利用している開発者の方
皆さん、こんにちは!ブログシリーズ第3弾は、我々のカスタム App を支える心臓部、Claris FileMaker Server と WebDirect のアップデートに焦点を当てます。Claris FileMaker 2025では、より堅牢で、より管理しやすくなるための重要な機能強化が行われました。特にセキュリティ周りは必見ですよ!それでは、管理者が知っておくべき強化ポイントを見ていきましょう!
OS サポートの拡充で安心!
まずは基本の OS サポートから。最新の OS に対応してくれるのは安心感がありますね。
- Windows Server 2019、2022
- macOS Sonoma 14、Sequoia 15.4(Ventura 13は対象外に)
- Ubuntu 22.04、24.04(追加)(20.04は対象外に)
サーバー環境の選択肢が広がり、最新の環境で運用できるのは嬉しいポイントです。
Let’s Encrypt 証明書の要求が驚くほど簡単に!
これまでコマンドラインでの操作が必要だった Let’s Encrypt の SSL 証明書要求・更新が、なんと Admin Console の画面からポチポチっと操作するだけで完結するようになりました!

これは本当に画期的です!ドメイン名を入力して、自動更新をオンにするかどうか選ぶだけ。もうターミナルとにらめっこする必要はありません。サーバー管理のハードルがぐっと下がりましたね。
というのも、今後 SSL 証明書を発行する際の期限の長さは、もう来年から段階的に短くなり、2029年には実質毎月更新が必要になります。
サイバートラスト:最大有効期間が 2029 年に 47 日へ! 短縮化の背景と SSL/TLS サーバー証明書の課題と対策
ですので証明書の再発行とインポートの自動化は今後は当たり前になっていく、していく必要があります。
WebDirect の使い勝手が向上!
ブラウザで Claris FileMaker を操作できる WebDirect も、嬉しい(昔から強い要望として上がっていたのがようやく)機能改善がありました。
・右クリックコンテキストメニューをサポート
ついに WebDirect でも右クリックが使えるようになりました!カット、コピー、ペーストといった基本的な操作が、デスクトップアプリと同じ感覚で実行できます。ユーザーの操作性が格段に向上しますね。
・ブラウザの「戻る」ボタンで警告表示
WebDirect 利用時の「あるある」だった、うっかりブラウザの「戻る」ボタンを押してログアウトしちゃう問題。これからは警告ダイアログが表示されるようになり、意図しないセッション終了を防げるようになりました。これはユーザーサポートの負荷を減らす素晴らしい改善です。
管理者のためのその他の機能強化
・Admin Console にフラッシュ機能を追加
サーバーのキャッシュをディスクに書き込む「フラッシュ」操作が、Admin Console や Admin API から実行できるようになりました。しかしこれがどんな効果があるのかわかりません、、。
・Windows 版サーバーのスクリプトセッション数設定
Windows 環境で、サーバーサイドスクリプトの同時実行数を細かく制御できるようになり、より安定した運用が可能になります。
・OData の機能強化
集計系のクエリがサポートされ、外部ツールとの連携性がさらに高まりました。
まとめ
今回は、Claris FileMaker Server と WebDirect の強化ポイントを見てきました。特に Let’s Encrypt の簡単設定は、多くの管理者にとって福音となるでしょう。日々の運用が楽になり、より安全になる。まさに理想的な進化ですね!
さて、シリーズ最終回となる次回は、未来の話です。AI や空間コンピューティングといった最先端の技術と Claris FileMaker がどう連携していくのか、わくわくするような新機能をご紹介します。お楽しみに!
当ブログでは、この他にも Claris FileMaker 2025 のリリースに関する様々な記事を公開しています。
ぜひ、以下の一覧ページから気になる記事を探してみてください。
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