Claris Engage Beyond 2021: Claris FileMaker Server for Linux の Q&Aレビュー

Ubuntu 向け FileMaker Server の最新の詳細情報

藤本です。
バーチャルイベントとして開始された Claris Engage Beyond 。
その第一発目の注目セッションが 2021/8/26 深夜ライブ配信され、
早速録画配信されています。

Q&A の理解

セッション全体で42分間ほどです。
前半25分間はスライドが用意されているので理解しやすいですが、
後半17分間ほどの Q&A は英会話のみのやりとりなので理解するのに苦労します。
今回はその Q&A 要約を投稿したいと思います。

Q&A

  1. なぜUbuntuの旧バージョンがターゲットなのか?
    => 開発開始時に、18.04が最新版のLTSだったから。AWS, Azure, Google Cloud, Oracle, IBMのクラウドでサポートされている。
  2. Ubuntu 20.xのサポートはいつから?
    => まだサポート作業中。リリース時期は未定
  3. ODataがMacOSとWindowsでサポートされるのはいつ?
    => 今後対応予定。リリース時期は未定
  4. Linux版は将来Active Directoryのローカルアカウントをサポートするか?
    => ADFS (Active Directory Federation Services)を既にサポート済
  5. Linux版でXML, PHP APIがサポートされる予定は?
    => REST API, ODataのみをサポート。XML, PHPは対応予定なし
  6. WebDirect用のサーバ構成で、サーバOSの混在は可能か?
    => 可能。LinuxのSecondaryマシンと、Windows,MacOSのPrimaryマシンの構成(あるいはその逆)が可能
  7. FMPro Linux版は出るか?
    => 今のところ予定なし。ニーズがあるのなら聞きたい
  8. WebViewer 2 Webview2 について(Linux版とは無関係?)
    => IE版と同じ動きをさせるためにまだ裏でトリックを使っている
    (例: Context Menuのサポートのため、JavaScriptをインジェクト)
    今後MicrosoftのAPIが正式版になれば改善される予定
    ファイル処理、ドラッグ&ドロップ、なども同じ
  9. 他のLinuxディストリビューションへの対応は?
    => 複数バージョンのサポートはコストがかかる。今はUbuntuのみ
  10. なぜ(Ubuntuの)Desktop版はセキュリティ上問題なのか?
    => 余分なApplication, Widgetが増えることで、アタック対象のサービスが増えるから
    (例: リモートデスクトップサービスvino)
  11. Claris Connectの機能をOn-premのLinuxなどで提供する予定は?
    => On-premで動かしたいというニーズがあるとは聞いている。可能かどうか内部で検討中(?)
  12. CWPの代替のお勧めは?
    => Data APIに対して、あらゆるサーバスクリプト(PHP, .Net, Ruby, React, etc.)を使える。Communityで質問してみて
    => ODataも選択肢。より標準に準拠しているので、ツールを探しやすいかも
  13.  Ubuntu版Serverのインストール手順について
    => SoliantのサイトにStep-by-stepの手順が掲載されている
    https://www.soliantconsulting.com/blog/ubuntu-linux-filemaker-server/

個人的には Q6 は今まで考えもしなかったので試してみたいと思いました。

修正: 2021.9.4 「Webviewer 2」ではなく「Webview2」に修正しました。

 

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