homeurl パラメータ とは
WebDirect のファイルを開いたあと、
メニューからファイルを閉じたり、
スクリプトステップで「アプリケーションを終了」を実行して閉じると、
WebDirect のホーム画面に戻るのが基本仕様です。
ちなみに、WebDirect では「ファイルを閉じる」スクリプトステップは使えません。
「アプリケーションを終了」スクリプトステップを使用して終了する必要があります。
他の Web アプリケーションと連動した WebDirect の場合では、
WebDirect 側での操作を行ったあとで元の Web アプリケーションに戻りたいケースがあります。
このときに使えるのが、homeurl パラメータです。
WebDirect のファイルを開くときの一般的なアドレスは、
https://ドメイン名/fmi/webd/ファイル名
です。homeurl を使う場合は
https://ドメイン名/fmi/webd/ファイル名?homeurl=URL
のようにパラメータをつけてファイルを開きます。
そうすると WebDirect ファイルを終了する操作を行うと自動的に URL を開きます。
homeurl パラメータ は実は WebDirect が初登場したバージョン 13 から存在していました。
知ってました?
この homeurl に指定できる URL は何でもOKです。
それこそ WebDirect でアクセスしてもらうドメインとは全く異なる先も指定可能です。
ということは逆に悪用の糸口にもなりえます。
バージョン 19.4 からの仕様変更
セキュリティーを高めるためバージョン 19.4 から仕様変更され、
管理者が事前に設定した URL のみ homeurl が実行可能になりました。
言い換えれば管理者が事前に設定しないと動作しないようになりました。
Claris FileMaker Server 19.4.1 リリースノート
Youtube Claris FileMaker 19.4 のご紹介
[インストールフォルダ]/Web Publishing/conf の場所にある、「jwpc_prefs.xml」ファイルを編集して再起動をします。
クラリスのホームページと寿商会のホームページを許可するには、
XML の次の箇所に変更を加えます。
変更前 <parameter name="homeurlenabled">no</parameter>
変更後 <parameter name="homeurlenabled">yes</parameter>
変更前 <parameter name="customhomeurl"></parameter>
変更後 <parameter name="customhomeurl">https://claris.com,https://kotovuki.co.jp</parameter>
試してみてわかったこと
- 複数指定するときはカンマ「,」で複数指定が可能
- ドメインは完全に一致する必要があり、サブドメインがある場合はサブドメインも XML に追加する
例:https://www.kotovuki.co.jp と https://kotovuki.co.jp は実際に開かれるページは同じだが区別されるので、必要なら両方 XML に追記する - ディレクトリやページの指定を XML の設定に含めてはいけない
例:XML に https://kotovuki.co.jp/developer_blog を登録するとうまく動作しない
例:XML に https://kotovuki.co.jp までを登録し、homeurl パラメータには https://kotovuki.co.jp/developer_blog を指定することで動作する