初学者情報発信担当の伊藤です。
今回はパートタイプについてまとめてみました。
パートタイプは全部で10種類あり、次の2つに大きく分けることができます。
・非集計レイアウトパート・・・集計レイアウトパートでないパート
・集計レイアウトパート・・・集計フィールドのデータを表示させる際に使用するパート
非集計レイアウトパート(7つ)
- 上部ナビゲーション
- タイトルヘッダ
- ヘッダ
- ボディ
- フッタ
- タイトルフッタ
- 下部ナビゲーション
説明
上部ナビゲーション
- ブラウズモードで画面縦スクロールの際、固定され動かない。
- 横スクロールできない。
- 拡大と縮小の影響を受けない。
(メニューバー[表示]から[拡大表示]、[縮小表示]、[実際のサイズ]またはスクリプトステップ「ズームの設定」)
- 印刷されない。
- ブラウズモード:
アクティブなレコードのデータ
パート | 通常時 | 印刷時(プレビュー) | 表示されるデータ |
---|---|---|---|
タイトルヘッダ |
|
|
|
ヘッダ |
|
上記、タイトルヘッダの記述を参考 |
|
ボディ | |||
フッタ |
|
下記、タイトルフッタの記述を参考 |
|
タイトルフッタ |
|
|
|
下部ナビゲーション |
|
|
|
実際の画面での表示を確認してみます。
今回、分かりやすくするために、下記のようにパートを色分けしています。
通常時:
- タイトルヘッダは表示されない。
- 現在、受付番号 2 のレコードがアクティブなので、上部ナビゲーション、ヘッダ、フッタ、下部ナビゲーションには受付番号 2 のレコードデータが表示される。
印刷時(プレビューモード):
1ページ目
- 上部ナビゲーション、ヘッダ、フッタ、下部ナビゲーションは表示されない。
- タイトルヘッダには対象レコードの最初のレコードデータである、受付番号 1 のデータが表示されている。
- タイトルフッタにはページの最後のレコードである、受付番号 8のデータが表示されている。
2ページ目
- 下部ナビゲーション、タイトルフッタ、タイトルヘッダ、下部ナビゲーションは表示されない。
- ヘッダにはページの最初のレコードデータである、受付番号 9 のデータが表示されている。
- フッタにはページの最後のレコードである、受付番号 14のデータが表示されている。
非集計レイアウトパートのポイント
- 上部、下部ナビゲーション
・画面の拡大縮小に対応していないため、スクリプトステップで 「ズームの設定」を設定した場合、このパートのみ原寸のままの表示になります。
・横スクロールに対応していないため、左から1,200の位置にボタンを配置した場合、端末のディスプレイの横サイズが 1,200以上ないと押せません。PC では問題なくても iPad では押せないので注意が必要です! - タイトルヘッダとヘッダの両方が設定されている場合、ブラウズモードではヘッダのみが表示されます。(タイトルフッタとフッタも同様)
- タイトルヘッダとヘッダの両方が設定されている場合、印刷時(プレビューモード)では1ページ目の上部にはタイトルヘッダが表示されます。2ページ目以降はヘッダのみが表示されます。(タイトルフッタとフッタも同様)
- タイトルヘッダとヘッダにレコードを配置する場合、ブラウズモードとレイアウトモードでは、表示されるレコードが異なるため注意が必要です。(タイトルフッタとフッタも同様)
集計レイアウトパート(3つ)
集計フィールドの作成が必要。
- 前部総計
- 小計(前部または後部)
事前に、小計でまとめたいフィールドで対象レコードをソートしておく必要がある。 - 後部総計
説明
パート | 通常時 | 表示位置 |
---|---|---|
前部総計 |
|
|
小計(前部または後部) |
|
|
後部総計 |
|
|
実際の画面での表示を確認してみます。
今回、分かりやすくするために、下記のようにパートを色分けしています。
通常時:
- 全金額のを集計した結果が前部総計、後部総計の集計フィールドに表示される。
- 今回は顧客名でソートした対象データを小計(前部)、小計(後部)に設定しているため、顧客ごとの合計金額が小計(前部)、小計(後部)に配置した集計フィールドに表示される。
印刷時(プレビューモード):
1ページ目
2ページ目
- フッタの場合だとページの再末尾に表示されるためボディや小計との間に余白が生じるが、後部総計はボディ、小計の下部に表示される。
非集計レイアウトパートのポイント
- 印刷時(プレビューモード)、合計をフッタに配置するとボディ、小計との間に空白ができてしまいますが、後部総計はボディ、小計の真下に表示されるので、データが見やすくなります。
まとめ
パートのそれぞれの特色を活かすことで、PDFや印刷の際のレイアウトをきれいに作成する事ができます。印刷やPDF出力が必要な見積書作成などに活用できますね!