対象者: Claris FileMaker 開発者(中級〜)
こんにちは!シリーズ第2弾は、開発者の皆さんお待ちかねのディープな時間です。Claris FileMaker 2025は、私たちのコーディングやデータ操作を劇的に効率化してくれる新兵器をたくさん投入してくれました。特に、動画でデモされていたパフォーマンスの違いには驚きましたよね!それでは早速、開発効率を爆上げする新機能たちを見ていきましょう!
新スクリプトステップ「レコード一覧へ移動」が超便利!
これ、今回の目玉機能の一つじゃないでしょうか?新しいスクリプトステップ「レコード一覧へ移動」です。何がすごいって、Get(レコードID)で取得した ID のリストを渡すだけで、そのレコードたちを対象レコードとして表示してくれるんです。
しかも、改行区切りや JSON 形式で渡せば、その順番通りにソートまでしてくれるという優れもの!これまでは関連レコード移動や地道な検索を繰り返していた処理が、これ一つでスマートに実現できちゃいます。
これについては、相棒となる新関数「GetRecordIDsFromFoundSet」とともに、特集記事を制作しましたので、こちら 【開発効率化編】検索結果の保存と復元が超簡単!新星「レコード一覧へ移動」を使いこなす! をご参照ください。
JSON の処理スピードが格段に高速化!
新しい関数「JSONParse」と「JSONParsedState」の登場で、テキストデータを JSON として内部的に解釈させる処理が、とんでもなく速くなりました。5000件のデータを処理するのに、旧バージョンでは数秒かかっていた処理が、新バージョンでは一瞬!これは、API 連携などで大量の JSON を扱うカスタム App では、絶大な効果を発揮しそうです。
これについても、特集記事を制作しましたので、こちら 【パフォーマンス編】爆速 JSON!もう待たされないデータ処理の新常識 をご参照ください。
SQL が劇的にパワーアップ!
最新のオープンソース「ANTLR」に対応したことで、OData、ODBC/JDBC、ExecuteSQL 関数がパワーアップ。Unicode の全範囲の文字をサポートし、INTERVAL や FETCH NEXT といった、より複雑な構文をサポートするようになりました。
そもそも Claris FileMaker はそもそも Unicode の全範囲の文字をサポートしていますので、フィールド名に「髙﨑」だったり、レコードに 😂👍🎉 を入れることができます。しかしこれまで SQL に絡む操作ではエラーになっていました。Claris FileMaker 内で完結できるデータ操作の幅がさらに広がりましたね。
その他、開発者を助ける細かい機能強化
・[フィールド内容の全置換]ステップでの「フィールドの自動入力オプションを実行」
これまでは、全置換するとレコードの修正情報タイムスタンプが更新されてしまったり、再ルックアップや再計算が連動して動いてしまうことで、意図したレコード状態にならないことがありました。もう悩む必要はなくなります。
・[テキストを挿入]ステップの文字数拡張
なんと最大文字数が3万字から2億5000万字(約250MB相当)に!長大な JSON やログデータを扱う際に、もう文字数制限を気にする必要はなさそうです。
・[アカウントを追加]ステップで OAuth と外部サーバーをサポート:
スクリプトで外部認証のアカウントも操作できるようになり、セキュリティ管理の自動化がさらに進みます。
まとめ
今回は、開発効率を直接的に向上させてくれる新機能をご紹介しました。特に「レコード一覧へ移動」ステップと JSON 関連のパフォーマンス向上は、今後の Claris FileMaker での開発スタイルを大きく変える可能性を秘めていると感じます。早くこれらの新機能を自分のカスタム App で試してみたいですね!
次回は、縁の下の力持ち!サーバーと WebDirect の強化ポイントについてお届けします。安定稼働とセキュリティに欠かせない重要なアップデートが満載ですので、お見逃しなく!
当ブログでは、この他にも Claris FileMaker 2025 のリリースに関する様々な記事を公開しています。
ぜひ、以下の一覧ページから気になる記事を探してみてください。
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