3Dオブジェクトを現実世界に ARKit 2 を利用するQuick Look起動

ARとは

ARとは仮想3D物体を現実のカメラの世界に組み込む技術です。
カメラの中に仮想3D物体をハメコミするだけでなく、
カメラに写る現実世界の高低差、奥行き、前後関係も維持します。
つまり、カメラが遠ざかれば仮想3D物体は小さくなるし、
反対側からカメラを通して見ると仮想3D物体の反対側が見ることができます。

iOS 12では、ARKit 2が使用できるようになりました。
ARKit 2を組み込んだAppでは、
・持続可能なAR体験
・共有可能なAR体験
・オブジェクトの検出とトラッキング
https://www.apple.com/jp/newsroom/2018/06/apple-unveils-arkit-2/
など、より現実に近い体験ができるようになっています。
そしてiOS12のアップデートによって、
・3DおよびARのQuick Lookオブジェクト
が追加されました。
「Quick Look」とは、iOSが標準でもっているファイルビューアで、
ARで使用するオブジェクトファイルである「.USDZ」形式のファイルさえあれば、
すぐさまAR体験をすることができます。

FileMaker GoではQuick Lookから

FileMaker Goでは“高度な”AR機能を使うことは残念ながら現在出来ません。
それでもFileMaker Goから「Quick Look」を起動するのは実は8年前の新発売当初からできていまして、
FileMaker Goからも3Dオブジェクトを見たりARとして見ることができます。
今回fmgo.jpというサイトにサンプルファイルをアップしました。
https://fmgo.jp/detail.php?recid=652
ファイルの利用だけでなく、中のスクリプトも見られる「完全アクセス権付き」で公開しています。
ぜひダウンロードしてお使いください。

オリジナルのUSDZファイルの作成

次にやりたいことといえば「自分オリジナルのUSDZファイルを作りたい!!」と思うでしょう。
Apple のDeveloper登録されている方は、
3Dで一般的な.objファイルなどを.usdzに変換するアプリケーションがAppleから提供されていますが、
もっとも簡単な方法はインストールなども不要なWebサービスを利用することだと思います。
私が使うお勧めは、「VECTARY(https://www.vectary.com)」というサービス。
サンプルもあり、USDZ形式でダウンロードも可能です。

またUSDZファイルは大注目の形式なので、今まで対応していなかったアプリケーションでも、今後続々対応してくるようです。

Enjoy !

動作条件

iPhoneの様々なセンサーが複雑に連携している技術ですので、
ハードウェア:iPhone6s以降、iPad Proか第5世代以降
iOS:12.0以降
が動作条件になります。

追記

2018.10.22 現実のモノを撮影してUSDZファイルを作成できる「Qlone」を使ってファイルを作成しました。こちらからUSDZファイルをダウンロード してお試しください。