FIleMaker Cloud の Auto-Maintenance とは
FileMaker Cloud では日本での標準の設定で、深夜0時から3時の間に1日1回再起動します。
詳しくは以前 FileMaker Cloud の Auto-Maintenance とスケジュール実行の時間の調整
で書いているので参照してください。
最近弊社でいろいろ検証した結果は過去の記事内容を裏付ける内容でしたが、
その他 FileMaker Cloud バージョン1.17 で実行可否条件が若干仕様変更しているようなのでお伝えいたします。
Auto-Maintenance の時間は Local Time Zoneで変更可能
- Local Time Zoneの設定変更によって Auto-Maintenance の実行時間は変更可能
- 選択肢にはAsia/Tokyoといった都市だけでなく、Etc/GMT-7 など標準時との時差指定が可能。ただしUTCの+と-が逆なので注意が必要。
Asia/Tokyo (UTC+09:00) と Etc/GMT-9 が同じ です。「Etc/GMT-7」を選択すると「UTC+07:00」となり、日本時間の深夜2~5時の間でAuto-Maintenanceが実行されます。 - Local Time Zoneの設定変更はこの Auto-Maintenance のみに影響し、その他には影響しない。
バージョン1.17 で変更された Auto-Maintenance の実行可否条件
- 特定の時間から次の評価をスタート
- 評価スタートしてから20分間の間に、
ファイルアクセス、Data API、Admin Consoleなど1回でもアクセスがあれば、
本日のAuto-Maintenanceは中止する。 - 20分間なにもなければAuto-Maintenanceを実行
バージョン 1.17 からはData API 機能が正式リリースされ、
FileMaker Cloudでもファイルへのアクセス権セットを設定すればすぐ利用開始できます。
Data APIで利用するときに使用する Token は15分間有効なため20分間という時間にしていると思われます。
その他注意点
- 再起動だけでなく、キャッシュのクリア、ライセンスサーバーとの通信など、
いろいろやってくれるので、おすすめ。 - もちろん、勝手にOSのパッチ適用や、FileMaker Cloudのアップデートは行われない。
- 各ファイル Open 時の暗号化パスワードを Save していないファイルは、
Auto-Maintenace実行後手動でファイルを Open する必要がある。 - 逆にファイル Open 時の暗号化パスワードを Save したファイルを、
都合によりファイルを手動で Close したとしても、
Auto-Maintenace実行後は自動的にファイルが Open になってしまう。 - ファイル Open 時の暗号化パスワードを Save したファイルなのに自動的に開かない場合は、
ファイルを一度ダウンロードして、FileMaker Pro AdvancedのDeveloper ユーティリティーを使い、
「データベース暗号化を取り除く」を実行し、「データベース暗号化を有効にする」を実行し、
ファイルを再アップロードすると解消します。