UPDATE 2015/07/17
2015年7月15日のFileMaker Go 14.0.2 へのアップデートで指摘の問題は修正され、従来からの動作になりました。
それでもWebビューアへの影響は14.0.2でも変更ありませんでした。これはWebビューアを固定サイズではなくアンカー設定などで大きくする場合だけかもしれません。新しい仕様と判断する必要がありそうです。
Write 2015/06/09
今日は結構コアな話を少しお伝え、注意喚起をさせていただきます。
ただしこれはFileMaker Go 14.0.1 の初期リリースバージョンに関しての考察であり、これはバグなのか仕様なのか判断ついていません。
先月リリースされた FileMaker Go 14 で機能追加されたスクリプトステップのオプション「レコードの編集ツールバーを含める」オプションを設定して”隠す”にすると(図1)、以前まであったキー入力時にFileMaker Go特有の編集ツールバー(図2)がでなくなり(図3)、よりネイティブアプリらしくなります。
図1
図2
図3
ここで注意が必要です。図2、図3はどちらも”国”というテキストフィールドがレイアウトの最下部に配置されているレイアウトで、その”国”フィールドにカーソルが入っている状態です。ご覧のとおり図2はキーボードが下から出て、それに伴ってレイアウトが上方に移動して”国”フィールドが見えているのに対して、図3はキーボードの裏に隠れたまま、つまりキーボードの登場に伴う上方への移動がありません。そのためキーボード位置に隠れるない場所のフィールド入力が前提になります。
じゃああまり使わない方がいいかというと、逆の状況により積極的に使わなければいけない状況もあります。
そのケースはWebビューアを配置しているレイアウトでの問題です。このケースでは図1の設定を積極的に使う必要があります。図1の設定を行わないときはWebビューア内へのキーボード入力の場合はどうしても一瞬「レコードの編集ツールバー」がでてしまうんです。また、弊社のDrawMasterではWebビューアの領域が変わったらそれに合わせて背景の写真や手書きを再描画しているんですが、この「レコードの編集ツールバー」が一瞬出る、そしてすぐ「レコードの編集ツールバー」が消える、と領域が変わったトリガーが2回発火して、なかなか変な動作になります。このキーボードが出ている出ていないでWebビューア領域も変化するというのは新バージョンの仕様変更なのか、バグなのか、、。DrawMasterユーザーへはJavaScriptのアップデートをこれから案内させていただく予定ですが、みなさんでも「Webビューア内で window.innerHeight などで大きさを取得している」場合はこの仕様変更!?の注意が必要です。