1 台の FileMaker Server でホストできるデータベースファイルの上限数が 256 に増えました。今まで長い間(少なくともバージョン 7 の頃からなので 20 年近く?)ずっと 125 だったのが、今回のバージョンアップで一気に倍以上になりました。従来、125 個以上のファイルをホストしたい場合には、サーバインスタンスと FileMaker Server のライセンスを追加する必要があったので、コストメリットの点では今回のサーバ関連の新機能の中で一番うれしい機能かも知れません。
この記事では、サーバにデータベースファイルを配置するときの注意点などを見ていきます。
サーバにデータベースファイルを配置する
サーバに .fmp12 ファイルを配置する方法は 2 つあります。
1つ目は、Claris FileMaker Pro のメニューから行う方法です。
ファイル > 共有設定 > ホストにアップロード...
で、サーバの認証後に、以下の画面にファイルをドラッグ&ドロップします。複数のファイルを一度にアップロードすることも可能です。
データベースファイルはサーバのどこにあるか
もう 1 つは、サーバのファイル操作で直接 .fmp12 ファイルを配置する方法です。
サーバ上のデータベースファイルは、以下の場所に置かれます。
Windows: [ドライブ]:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases¥
OS X: /ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/
Ubuntu: /opt/FileMaker/FileMaker Server/Data/Databases/
ファイルを置いた後に、Admin Console から(あるいは fmsadmin コマンドなどで)データベースファイルを開く操作が必要です。
Databases ディレクトリ内には、サブディレクトリを作成して、ファイルをグループごとに分類管理することもできます。しかしその場合も、Admin Console 上ではサブディレクトリは無視されて、(階層に関わらず、サブディレクトリ内のファイルも含めて)すべてのデータベースが一覧で表示されます。
256 個を超えた場合はどうなるか
サーバ上に上限数 256 を超えたファイルがすでにあった場合はどうなるでしょうか?
FileMaker Pro からアップロードした場合、サーバ上にデータベースファイルがすでに 256 個以上あったら、このアップロードはエラーになります。このときに、開いているファイルの数は関係なく、サーバ上に配置されているファイル数が 256 を超えているかどうかで判断されるので注意が必要です。
Admin Console で、
構成 > 一般設定 > 起動設定 > データベースフォルダにあるデータベースを自動的に開く
が有効になっている場合、以前の状態に関わらず(開くファイル、開かないファイルを手動で選択していた場合でも)、サーバの Databases ディレクトリ内のすべてのファイルが開かれます。
このときに、256 以上のファイルが配置されている場合は、ファイルが名前順に開かれ、256 個目より後のファイルは開かれません。Databases ディレクトリ内にサブディレクトリがある場合は、まず直下のファイルが名前順に開き、次にサブディレクトリの名前順に…という順番でファイルが開かれます。
このときの名前順ですが、Admin Console にでているファイルの一覧は大文字小文字の違いはなく名称順に表示されますが、256 ファイルとして優先される名前順は Unicode 順で選択されるようです。
関連して、ファイルが開いていない場合は、バックアップの対象からも外されます。つまりバックアップの上限も公開中の 256 ファイルまでになりますので、これについても注意が必要です。
いろんな点で、256 を越える数のファイルは置かない方が良いでしょう。
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