【必読!!】Claris Connect の 基本用語9個

Claris Connect は、異なるアプリケーションやサービスを連携させるための強力なツールです。本記事では、Claris Connect を理解し活用するための重要な9つの用語を解説します。

プロジェクトとフロー

プロジェクト

プロジェクトとは、Claris Connect での作業の単位です。複数のフローをまとめて管理するためのコンテナのような役割を果たし、関連するフローを一元管理できます。例えば、「販売管理プロジェクト」や「顧客サポートプロジェクト」といった形で、業務ごとにプロジェクトを作成し、その中に関連するフローを配置することができます。

フロー

フローとは、アプリケーションや外部 Web サービスを連携させる一連の処理のことです。Claris FileMaker と他のシステムを連携させる際に重要な役割を果たします。例えば、FileMaker Pro で管理している顧客情報の携帯電話番号に、ボタンを押すと SMS を送信するというフローを設定できます。送信が完了したら FileMaker Pro にレスポンスを返すというフローも追加することで、送信の成功を管理することもできます。

プロジェクトとフローを適切に組み合わせることで、FileMaker 開発や Claris FileMaker を活用した業務プロセスの自動化を効率的に管理・実行することができます。

Claris Connect 内の画面

トリガーとアクション

トリガー

トリガーとは、フローを開始させるイベントです。例えば、「FileMaker でボタンが押された時(Webhook トリガを FileMaker から呼び出す)」や「Microsoft Outlook でメールを受信した時」などがトリガーとなります。トリガーとアクションは必ずセットとなり、切り離すことはできません。またトリガーは1つのフローに1つしか設定できません。

アクション

アクションとは、トリガーによってフローが開始された後に行われる処理のことです。例えば、「SMS を送信する」や「FileMaker のデータを Google スプレッドシートに転記する」といった処理がアクションに該当します。アクションは複数重ねることができ、条件分岐によって都度追加します。

Claris Connect 内の設定画面

コネクタとカスタムコネクタ

コネクタ

コネクタは、Claris Connect と連携するアプリケーションや Web サービスのことです。2024年現在では90種類のコネクタが提供されています。例えば、FileMaker Server や Google スプレッドシート、Box、Slack など、多様なコネクタが用意されています。

カスタムコネクタ

カスタムコネクタとは、Claris Connect に標準で用意されていないアプリケーションや Web サービスと連携するためのコネクタです。例えば、kintone や QR コードなどと連携させるためにカスタムコネクタを作成することができます。JSON で記述する必要があるため簡単ではありませんが、様々な API 連携を可能にします。

Claris Conect 内の設定画面

ステップデータ

ステップデータとは、各ステップで処理されるデータのことです。例えば SMS を送信するための宛先電話番号や、SMS 送信後にその送信データの成功可否を確認するデータなどがステップデータにあたります。前のフローステップから返ってきたデータや、トリガの設定時に送信されたデータが含まれます。

Claris Connect 内の設定画面

Webhook

Webhook とは、特定のイベントが発生した際に、自動的に Web サーバーに対してリクエストを送信する仕組みです。Claris Connect では、HTTP コネクタを使用し Webhook を Claris FileMaker から実行することで Google スプレッドシートに転記するなど外部のアプリケーションや Web サービスと連携することができます。

Claris Connect 内の設定画面

まとめ

Claris Connect を利用することで、FileMaker 開発や業務プロセスの自動化が容易になります。これにより、業務の効率化や生産性向上が期待できます。Claris FileMaker や Claris Connect を活用して、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを推進しましょう。