FileMaker Cloud の Auto Maintenance 仕様

サーバーを安定稼働させるには、余裕をもったマシンパワーや、サーバー負荷の監視、そして定期的な再起動が不可欠です。FileMaker Cloudには深夜の定期的な再起動「Auto-Maintenance」機能があり、とても便利です。

  • enableのオン/オフがAdmin Consoleで設定できる
  • 「Local Time Zone」に設定した地域の時刻での、深夜0時から3時までのどこかの時間
  • 1日1回のみ実行
  • 実施する直前時、(仕様には書いていないがlogを見ると実施する20分前とで)、サーバーに接続しているクライアントが1つでもいたら、その日の実行は見送られます。
  • おそらく基本的には再起動のみであって、CentOSやJRE、FileMaker Cloudのメジャーアップデートは自動的に実施されない。

これまでのWindowsやMac向けのFileMaker Serverでは、自動的な再起動は難しい問題がありました。OSの再起動を行う前には、接続ユーザーがいないことをよく確認し、もしくは、ファイルをすべて閉じたことを確認する必要があります。

Windwosでもし接続ユーザーが残っている状態でOSの再起動を行うと、サービスが終了できず、「強制終了して再起動を進めるか?」と聞いてくるものの、一定時間をすぎると強制的に再起動が進行し、場合によってはファイルを壊す恐れがあります。このためOSのタスクスケジューラー等で再起動することもできず、日中は再起動するタイミングがないので、数カ月1回は深夜まで残って再起動するといったケースもみられました。FileMaker Cloudの「Auto-Maintenance」機能はその辺が十分考慮されています。

1.16.1.18現在の仕様では、時刻を完全に指定することはできません。日付がかわった深夜の12時すぎは、一番スケジュールによるスクリプトを実施したいところ。このAuto-Maintenanceとスケジュール実行の時間が被ったらどうなるか?この辺については、また別掲載しますのでお楽しみに。