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日本航空株式会社様 運航乗務員のマニュアルをデータベース化してiPadで閲覧するシステムを株式会社寿商会が開発。マニュアルの利便性の向上で運航の安全性に貢献

日本航空では2019年にエアバス社の新型機・Airbus A350の運航が決まり、マニュアルの再編を検討。これまでのマニュアルは紙もしくはPDFで閲覧していたが、そのページ数は膨大なため該当ページを探すのに大変な労力を要していた。これからはiPadで閲覧ができて該当ページもすぐに探せるようにできないか、利用者本人が自ら情報を補足できるようにマーカーで印をつけたい、またマニュアル管理システムで編集したマニュアルをiPadへ取り込めないかなどの要望が出てきた。

他システムとの連携やiPadとの親和性の高いFileMakerに決定

日本航空では、パイロットの訓練評価を行うシステムをFileMakerで自社開発した経緯がある。安全の追求には様々な変化にスピーディに対応する必要があるため、時間と費用をかけて大きなシステムを作るのではなく、迅速にカスタムAppを構築できるFileMakerプラットフォームが最適だと感じていた。また、導入が決まっていたマニュアル作成アプリケーションとREST APIによる連携が容易にでき、さらにFileMakerはiPadとの親和性が高いという点も決め手になった。
そこで、Claris Partner Platinumメンバーであり、FileMakerとiPadの事例を豊富に持つ寿商会に依頼して開発を行うこととなった。

同期の高速化とオフライン利用での快適な動作を実現

オフラインでも利用したいという要望から、FileMaker Serverがマニュアルシステムから取り込んだデータから差分レコードを作成、iPadのFileMaker Goは差分のみダウンロードして反映させるようにした。またマニュアルを初めて同期する際のネットワーク負荷をさけるために「FileMaker iOS App SDK (FIAS)」を使ってIn-Houseアプリとして配布。これにより同期の高速化とオフライン利用によって快適に動作するように開発した。
紙で行っていた書き込みや付箋をiPadでも同様に行いたいという要望から、JavaScriptを使用したマーカー・メモ機能を開発した。また、各利用者はiPadの設定情報をFileMaker Serverにバックアップすることができるようにした事で、iPad本体を交換しても設定を引き継げるようにした。

システムイメージ

マニュアルの利便性向上で運用の安全性がより高まった

JALで取り扱うマニュアルは、数万ページ分に及ぶ膨大なものなので、該当ページを探すのに以前は10分かかっていたが、5秒でその情報にアクセスできるようになりマニュアルの利便性が高まった。
また、調べる時間が短縮したことにより、乗員の準備や勉強にかかる時間を短縮できた。情報を整理して伝えられるようになったことで運航の安全性がより高まったと感じている。
今後はiPadのさらなる有効活用を目指して様々なシステムに取り組みたい。

基本情報  

業種 航空運送事業(旅客、貨物)
ユーザー数 約2500名
システム構成 FileMaker Server、FileMaker Pro Advanced、FileMaker Go
FileMaker iOS App SDK(FIAS)
ハードウェア iPad、Windows Server、Windows 10
他システムとの連携 マニュアル作成システム
開発期間 約1年
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