FileMakerの新バージョン17に対応した FileMaker Cloud 1.17.0 が2018年6月1日よりリリースされました。1.17.0.77 では FileMaker Data API が正式リリースされ、直前バージョンの1.16.1.18 のバグフィックスもされているとのことなので、アップグレードを検討されている方も多いと思います。
詳しい情報はオフィシャルのページに詳細に記載されています。
http://fmhelp.filemaker.com/cloud/17/ja/release-notes/01/
すでにバージョン16に対応した FileMaker Cloud 1.16 が稼働中であれば、新バージョンの有効ライセンスもお持ちだと思うので、Admin Console 画面上の「Upgrade」ボタンをクリックしてから数クリックするだけでアップグレードできるのですが、そのオフィシャルのページの中からいくつかの重要なポイントをご紹介したいと思います。
- このソフトウェアは FileMaker Cloud バージョン 1.16.1.18 をバージョン 1.17.0.77 に更新してバグを修正します
- FileMaker Cloud 1.17.0.77 は FileMaker 17.0 以降のクライアントと互換性があります
- このリリースでは、AWS (Amazon Web Services) 上で稼働する FileMaker Cloud で t2.small インスタンスを使用できなくなりました
- アップグレードやスイッチオーバーの後、インスタンスの設定情報が FileMaker Cloud Admin Console に表示されるまでに数時間かかる場合があります
このソフトウェアは FileMaker Cloud バージョン 1.16.1.18 をバージョン 1.17.0.77 に更新してバグを修正します
1.16.18にあったバグは 1.17.0.77 で解消されたようです。
https://support.filemaker.com/s/answerview?language=ja&anum=000026027
このバグの発生率は稀とはいえ発生すると復帰に相当時間を要します。1.16.x.xを利用中の方は1.17.0.77へのアップグレードを強くおすすめします。
FileMaker Cloud 1.17.0.77 は FileMaker 17.0 以降のクライアントと互換性があります
今までFileMaker Cloud 1.16.x.x だったのであれば、接続クライアントもFileMaker Pro16.0.x や FileMaker Go 16.0.x だと思います。このままFileMaker Cloudだけを先に1.17.0.77へアップグレードしてしまうと、クライアントは接続できなくなってしまいます。Upgaradeはできますが、ダウングレードはできませんので、現場の混乱が目に浮かびます。
FileMaker Cloud 1.16.x.xへは FileMaker 16でも17でも接続できます。ですのでまず先に、すべてのクライアントに17.0以降をインストールする必要がありますのでご注意ください。
このリリースでは、AWS (Amazon Web Services) 上で稼働する FileMaker Cloud で t2.small インスタンスを使用できなくなりました
FileMaker Cloud はこれまで非推奨としながらもt2.small(1CPU 2GiBメモリ)という月額 $22.19 のとても安価なインスタンスを選択することができました。1.17からはt2.midium(2CPUs 4GiBメモリ)という月額 $44.38 が最小のインスタンスになります。(価格は2018.06.12現在)
アップグレードやスイッチオーバーの後、インスタンスの設定情報が FileMaker Cloud Admin Console に表示されるまでに数時間かかる場合があります
FileMaker 17からはライセンス認証の仕組みが大きく変わりました。そのためライセンスの引き継ぎ等を確認するFileMaker社のサーバー状況によっては数時間かかるようです。今までのUpgradeなら実際の作業時間は20分程度でしたが、今回のアップグレードで「1時間たったけど、まだ完了していない。何かおかしいのか〜!?」と心配しないでくださいね、ということでしょう。