Claris の最新の Under the hood の Webinar が2023年6月27日(現地時間)にオンラインで開催され、すでに YouTube で公開されています。
https://content.claris.com/claris-fm2023-webinar-uth-homepage
今回は FileMaker 2023 の、特にサーバ関連の新機能についての詳細が報告されました。
解説の画面共有中の右上に、丸型でカメラ映像を入れ込んでいるのは、
先日発表された macOS Sonoma の新機能「よりスマートなビデオ会議体験」を使っているのかな。
OnWindowTransaction スクリプトトリガ
監査ログを取得するための設定のポイントや、トリガスクリプトのサンプルが示されました。
OnWindowTransaction のアイデアが、チーフアーキテクトの Clary Maeckel が参加した 2022 PauseOnError サマーキャンプでの監査ログに関するディスカッションから生まれた、という話。その夜にプロトタイプを作り、翌朝には参加メンバと共有して好評だったため、実装を決定し、Clarisのアジャイルチームにより FileMaker 2023 に取り込むことができたと。
その他の機能拡張
その他にも、以下の新機能についても操作デモを交えて、具体的な機能が紹介がされました。
- PSOS with Callback
( PSOSC と呼びましょう、とのこと) - Windows / Ubuntu での PDF サムネイル生成、QR コード読取りのサポート
- Claris Connect フローをトリガ
- Docker サポートの拡張
付属のスクリプトで、Docker コンテナをデプロイする様子がデモされた - Web スケーラビリティの改善
Nginx を使った構成の説明
Nginxは、open sourse と Plus の2バージョンがあり、
stickey sessions がサポートされる Plus を使用することが推奨されている
(エンジニアリングブログに詳細あり) - Java Garbage Collection
- Ubuntu 22.04 のサポート ( ARM64 、 Intel / AMD64 )
- WebDirectでのリストビューの高速化
- Send Mail with OAuth 2.0
- サーバ管理関連の機能拡張
- ホストできるファイル数が125から256に
- V16 の Admin Groups をインポートできる
fms16_admin_groups.settings (ただしパスワードの初期化が必要) - FMSE のログが、Event.log から scriptEvent.log として独立
Admin Console の[ Capture script errors on FMSE ]で設定 - スケジュール名が32文字から100文字に
- Preview 機能 (今後実装予定)
- Persistent Cache & Quick Restart で、サーバの可用性を向上
- Ubuntuで、Active Directory 連携
Q&A
Q&A では以下のような話題が取り上げられていました。
1. Active Directory on Ubuntu は現在 Preview 機能だが、どれくらい安定しているか?
2. Open Directory への対応予定は? ⇒今のところ、ない
3. FileMaker Server の Mac 版は今後も提供されるか? ⇒はい。
今回のキーは、M2 上での Ubuntu 版のパフォーマンスが優れていること
4. Java 20 があるのに Java 17 に対応した理由は? ⇒ 17 は LTS で2029年までサポートされるので
5. そもそもなぜ Java が必要なのか? いつかの DevCon で Java を不要にすると言っていたが..?
6. Send Mail with OAuth 2.oは、HTML や添付ファイルをサポートするか?
⇒ 添付ファイルはサポートされている。HTML はサポートされない
7. Garbage Collection には JDK が必要か?
⇒ はい。JRE ではエラーになる
【 余談 】
最近下記リンク先への流入増大したいこともあり、
流入量が多いとブログの価値が高まりますます投稿を加速していきたいと思います。
リンク先を開いていただけると大変助かります。
Claris International Inc. (日本語)
ご協力いただけましたら幸いです。