Claris Engage 2024 参加レポート(二日目)

Delivering AI-Driven Solutions with FileMaker: A Practical Overview

開発中とのうわさのAIではなく、FileMaker を OpenAI APIを使ってどのように拡張できるかその例を示すセッション。

AIの活用で3つのポイント

1.Ethical
2.Customer-centric
3.Appl

現状で FileMakerが使えるAIは 、
・ComputeModel関数。Core ML
・Insert from URL を使った多くのWebAPI
・Trigger CC Flow 経由の多くのWebAPI

Core ML はmacのすべてのデバイスで動き、CPUやメモリ負荷も非常に小さい
LLM は
・AI-driven 自然言語
・大量のテキストデータとトレーニング
・対話式

Chat completion API は 3つのRoles( User / Assistant/ Sysytem )の記述が大切

System Role

・前提条件を書くところ。
・とにかくたくさん書く。現在の状態、どんな答えが欲しいか。ここは特にやってみて理想の結果が得られるまで何度もテストが必要。

User

・これは単純にユーザー入力

Assistant

・これはAIの回答履歴

AI FileMakerのデモと解説


1. 欲しい機能の関数を生成するデモ
2. 自然言語による検索実行のデモ
3. グラフや集計(実際は SQL文の生成)のデモ

いずれのデモも Sysytem のロールの記述が重要。
とにかくちゃんと指示する
(JSONで返せ、こんなテーブル・フィールドがある、この関数を使え・使うな、日付はこの形式、変数を使用していい・ダメ、などなど)。

さいごに

・結局データが大事
・答えをコンパクトにできるように前提をきちんと伝える
・コスト(上記の理由もコスト要因)
・実践する(JSONで返せと3回も念押しする必要があることは実践してわかった)

Crafting dynamic solutions: A deep dive into Claris Studio for powerful app development.

Claris Studio が一気にパワフルに変化する内容を紹介するセッションでした。

最初に

Claris FileMakerは長い歴史て組織の内部向けのシステムだったが、Claris Studio が外部向けの領域を担当する。
データベースは Mongo DB 、UIは React 。

OpenCという保険会社のマネージャーによる Studio のユーザーデモ

・さまざまなチャートを切り替えできる
・履歴機能がすばらしい
・二人のスタッフが簡単に修正している
・こんな素晴らしいソリューションはない

Claris Connect の成長の歴史と近い将来

たくさんの人から情報を収集するのが不得意な FileMaker を補うフォームビューとスプレッドシートビュー、
次にプロジェクトマネージメント用途として、カンバンビュー、リスト詳細ビュー、
その後グループビュー、ギャラリービュー、カレンダービューなどが追加された。

このたび Customビューを追加する

あなたのとの思っている通り。
・12-span のグリッドのインタラクションで、フレキシブルレイアウト(レスポンシブ)
・カンバンビューやその他のビューを選んで1画面にまとめることができる。
・Data Contorols という値によるビューの変化や表示データの動的変化
・オブジェクトグループが可能。グループ単位で簡単に大きさ調整が可能
・条件付きでオブジェクトやオブジェクトグループを表示・非表示したり、1つのカスタムビューにいれた複数のビューのデータを連携してデータを表示編集できたり、動的に表示するデータを変えるようなこともできる。この設定はJavaScript を書くというわけではないが、 == だったり、条件の否定は ! を使い、データの特定はドット表記など、JavaScript計算式っぽい。

そのデモ
・条件付きで非表示
・値をいれるとその条件で自動絞り込みなど

Claris Kitchen という名でパートナー15人の意見を随時取り入れている。
カスタムビューのメンバーにアクセスしてください。

Q&A

Q ライセンス の無料化 はどうなるのか?
A WEBDIRECT のような失敗をしないように気をつけている。ただし認証が必要な外部の多数のユーザーに開放するわけではないので、ログインが必要なPHPの置き換えにはいまのところは考えていない。なのでClaris IDのサインインは不要。

Q MongoDBに直接いけないのか
A 考えていないてはない、ESSとかConnectとか経由になる。

Q JavaScript の関数や書き方ではなくFileMakerの関数に置き換えないのか?
A 意見としてきいてbacklogにかいておく

個人的な感想

これまでの簡単にできるというウリのStudio は 簡単にできるのはもちろんだけでなく、非常に細かい設定変更や高度なこともできるという方向に向かっている。
そして、Claris FileMaker が苦手としていた不特定多数向けのWeb公開を補う、しかも無料で、ってわくわくしてくる。

AI in business: Responsible real-world applications.

最近の弊社の開発者ブログに投稿された「Claris FileMaker と ChatGPT : 生成 AI が変える情報検索システムの未来」で取り上げた Cris Ippolite がスピーカーのセッション。数年前からChatGPTの応用について取り組みを始めている。

ChatGPT

・not a databases
・Use to explore and learn
・GPTのWeb UIにビジネスデータをいれるな、API使うなどしろ。

前提条件に入れるべき情報

User ペルソナ
Audience ペルソナ
Instruction データのこと
Examples フォーマット、例とするOUTPU
Few shot
Input 質問、いわゆるユーザーのINPUT
Constraints なにをやったらいけないか
Guidelines ブランドロゴの使用ガイドラインとか、LEGAL Guideline を書くようなもの書くようなもの。
Context データInputs FileMakerでじゃんじゃんデータを送る部分

Retrieval Augmented Generation (RAG)
質問に対するDBを探させ、それをもとに回答をLLMに作らせる

文字以外の INPUT のデモ

Voice 文字起こし
Image 文字おこしやグラフから数値の取り出しや概要や評価数値化、レントゲン写真評価
VIdeo は今年発表されるかも

文字以外の OUTPUT のデモ

voice 解説動画の音声モデル。
Image しかも動く画像、デザインの違う複数の画像案、
Video 顔の差し替えビデオ
機械学習モデル 見積の制度を上げる
Code プログラミンの Copilot
Python ライブラリを使って

参考情報

https://isolutionsai.com/

Session GPT:https://isolutionsai.com/events/

iNtuition : https://isolutionsai.com/intuition/

Claris FileMaker: State of the Union.

品質管理のバイスプレジデントのルーシーと、FileMaker のコア部分の開発をするクレイによる、
これまでとこれからの新機能追加について話された。
このセッションは NDA のような気がするので紹介は控えますが、
FileMaker は今後の新機能追加が継続され、ますます良い製品になっている未来がよくわかりました。

Claris Partner Reception (for active Claris Partners only).

軽食が出て1時間程度ネットワーキングやディスカッションをした

最後に

あっという間に2日目が終わりました。
もう緊張感はないですが、疲労感は抜けません。
それでも楽しさは満開。

明日もよろしくお願いいたします。

初日編
二日目編:本投稿
最終日編
番外編
Recap編