Claris FileMaker 2024 – Webビューア が WebRTC に対応し、カメラ・マイクと連動したシステムが可能に

WebRTC とは

WebRTC (Web Real-Time Communication) とは、ウェブブラウザ間でリアルタイムの音声、映像、データ通信を可能にする技術です。Claris FileMaker Pro で CRM や SFA が稼働していて、Webビューアでそれと連動した IP 電話の受発信を管理できるようになります。

日本では電話によるマーケティング活動を行う業界ではかなり昔から FileMaker Pro が広く普及しており、その要望に応えた機能追加だと思っています。

Webビューア からカメラ、マイクへのアクセスが可能に

Google Meet や 最近の Microsoft Teams での Web ミーティングは、Webブラウザだけで可能になっています。
Web ブラウザでは JavaScript を使ってカメラやマイクへのアクセスできるようになっていましたが、これまでの Webビューアでは制限されていました。今回の WebRTC 対応で IP 電話を Webビューアでできるようにするために、カメラとマイクへのアクセスができるように修正されました。

今では FileMaker と Webビューア内の JavaScript は簡単に連携できるようになっているので、Webビューアを通じて、FileMaker からカメラとマイクにアクセスできるのと同じです。つまり、Webカメラやマイクを使った、動画・音声・画像の取得が FileMaker Pro からできるようになったのです。

動画、音声、画像の取得をサンプルファイルで確認

今回配布する「FileMaker2024Sample」の「Pro WebRTC」レイアウトを開きます。

「動画取得開始」や「音声取得開始」ボタンを押し、「終了」ボタンを押すと、それぞれ動画ファイルや音声ファイルが取得できます。

「QRコードリード開始」ボタンは、0.3秒間隔で画像を FileMaker スクリプトに送ります。そのスクリプトでは ReadQrCode 関数を実行することで、あたかも QRコードリーダー かのような連続した動作にしています。

最近だと GetLiveText や GetLiveTextAsJSON なんて関数もあって画像は OCR できたり、音声ファイルをどこかのWebサービスに送ると文字起こししてくれるとか、いろいろ活用の幅が広がりますよね。

サンプルファイルのダウンロード からお願いします。
※サンプルファイルは Mac のみに対応しております。Windows には対応しておりません。

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