Claris FileMaker 2024 – 「HTTPS トンネリング」設定が FileMaker Go でも可能に

HTTPS トンネリングとは

FileMaker Go が FileMaker Server と通信するときは、TCP 5003番ポートを使用しています。昨今のセキュリティー対策を協力に強化している組織では Webブラウザがセキュアな通信として使用する TCP 443番ポートを使用することだけを許可し、それ以外は外部との通信不可としているケースが多くあります。

「HTTPS トンネリング」というオプションスイッチを、FileMaker Go も、FileMaker Server も両方オンにすることで、443番ポートを使った通信にすることができ、幅広い環境で使えるようになります。

詳しくは以前のブログ(この当時は FileMaker Pro のみ対応でした)をぜひご覧ください。
「HTTPS トンネリング機能」Claris FileMaker 20.3 新機能を詳細解説

設定したことを忘れないで

詳細解説にも書いていますが、FileMaker Server はこの設定をオンにしても、5003番ポート と 443番ポートの両方どちらでも接続可能です。しかし FileMaker Pro と今回からの FileMaker Go ではこの設定がオンだと、443番ポートのみの通信になります。この設定をオンにしたことを忘れて、「これまで接続できていた FileMaker Server に突然接続できなくなった!」と騒がないでください(私は何度も騒ぎました)。

補足

「443番ポートは https だから 従来の5003番ポートよりもセキュリティーレベルが高いのか」と聞かれますが、5003番ポートであっても SSL証明書 を使った通信を行っているので変わりはありません。

ただし、社内ネットワークの管理者にとっては、現状のセキュリティーシステムやセキュリティーポリシーになんら変更を加えることなく同じ仕組みで管理できるので、5003番ポートを使うよりも 443番ポートを使う方をおすすめされると思います。

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