FileMaker Cloud 1.16.1 の新機能

FileMaker Cloud の新バージョン 1.16.1.18 がリリースされ、直前バージョンの 1.16.0.55 ではできなかった次の機能が追加されました。

  • FileMaker Data API (Trial)
    トライアル期間中、FileMaker Cloud の REST ベースの FileMaker Data API を使用して、他のアプリケーションおよびサービスで FileMaker のデータを利用できます。
  • FileMaker Admin API (Trial)
    FileMaker Cloud の REST ベースの FileMaker Admin API (Trial) を使用するとカスタム App の管理が容易になります。メッセージやスクリプトスケジュールを作成したり、アプリケーションを開いたり閉じたり、その他にもさまざまな操作ができます。
  • OAuth 2.0 のサポート
    外部サーバーアカウント認証を設定することで認証情報の管理を簡素化できます。Amazon、Google、または Microsoft Azure のアカウント認証情報を使用して FileMaker のカスタム App にログインできます。
  • PDF のサポート
    請求書、ラベル、イベント参加証などの PDF を FileMaker WebDirect で保存および印刷できます。FileMaker WebDirect から FileMaker Pro と同じように PDF 出力できます。

とくにこれまで FileMaker Server では当たり前にできていたのに、FileMaker Cloud では出来ていなかった、スクリプトのスケジュール実行や、WebDirect の PDF 出力ができるようなったことが大きな魅力です。
スクリプトのスケジュール実行を設定は専用の画面ではなく、API経由で設定する必要があって結構大変です。そういった方へは FileMaker Cloud スケジュール設定ツール FileMaker Cloud Schedule Manager をどうぞ。

大切なことなので、念のためお伝えしておくと、 FileMaker Cloud はバージョンが一致していないと接続できない仕様です。FileMaker Cloud はこれまで、15系が接続できる 1.15.x.x と、16系が接続できる 1.16.x.x があります。
これまで 1.15.x.x を使用してきた方が、1.16.x.x にアップデートするときは、今まで接続できていたクライント(WebDirect除く)はバージョン15のはずなので、FileMaker Pro や Go の16をインストールして接続する必要があります。
1.15.x.x から 1.16.x.x へのアップデートは、スケジュールを社内でよく検討してから実行してください。